昨年12/18に上場したキオクシア(285A)ですが、11/13にIPOで当選していた分の最後の売却が完了しました。
合計で約170万円の利益となりましたが、JX金属と同様に反省すべき点がありました。
当初のスタンス
キオクシアは2020年に東証から承認を受けてIPOを予定していましたが、米中貿易摩擦の激化等を理由に直前で中止となりました。
2024年に出直しとなりましたが、仮条件を2020年の2,800円~3,500円から大幅に引き下げた1,390円~1,520円としていました。公開価格は上限ではなく1,455円に決定し、周りからの評価は公募割れの大合唱でとにかく評価が低かった記憶があります。
しかし、私は25/3期3Q累計でのEPSでもPERは3.23で、今後は業績が上向くという前提なら超割安と捉えていました。また、会社側は時価総額1.5兆にこだわっている様子で、2,800円前後は目指せると経営陣は考えていると予想し、中止時の仮条件が2,800円~3,500円となっていたことから、初値売りではなくターゲットプライスを2,800円としてリスクを背負ってでも全力参加する価値があると判断し、参加可能なすべての証券会社から参加していました。
その結果、合計で800株の当選となりました。
実際に、初値は公開価格比1%安の1,440円となりましたが、滑り出しは順調で終値は公開価格から10%高となる1,601円となりました。その後の値動きはご存知の通りです。
(日足チャート)

当初の売却戦略
前項にて記載の通り、初値売りではなく、会社側は時価総額1.5兆にこだわっている様子で、中止時の仮条件が2,800円~3,500円となっていたことから、2,800円での売却を考えていました。
実際の売却結果
以下の通り3回に分けて売却しています。
| 約定日 | 平均単価 | 株数 | 実現損益 |
|---|---|---|---|
| 2025/2/27 | 2,783.5円 | 200株 | +265,700円 |
| 2025/6/13 | 2,025.9円 | 500株 | +285,425円 |
| 2025/11/13 | 13,025.0円 | 100株 | +1,157,000円 |
| 合計 | 3,590.2円 | 800株 | +1,708,125円 |
・1回目:2025/2/27(利益:265,700円)
上場から2ヶ月強かけて、ターゲットプライスである2,800円に到達したため、200株を売却しました。
ここに至る数日間の上昇の勢いが強く、ターゲットプライスを2,800円から、2020年の仮条件範囲の3,150円と3,500円、想定価格の3,960円に段階的に引き上げました。
・2回目:2025/6/13(利益:285,425円)
2/27以降は3/18の3,170円が高値となり、トランプショックへと進んでいきました。
1回目の売却から撤退するタイミングはいくらでもあったのですが、ズルズルと持ち続け、ロックアップ解除を警戒してやむを得ず100株を残しての売却となりました。
・3回目:2025/11/13(利益:1,157,000円)
トランプショック以降はあまり大きな動きがなく、のんびり構えていましたが、9月からは凄まじい勢いで上昇していき、日々の値動きに驚いてばかりでした。10,000円の大台を越えても勢いは止まらず、あと一歩でテンバガーという状況でしたが、既に大満足の水準まで上昇しており、決算発表も控えてたため、名残惜しくもありましたが最後の100株を売却いたしました。私自身、初の一撃100万円の利益です。

ここ1,2年のIPOは、一撃100万円ではなく、多撃100万円を目指すのが現実的と考えており、IPOで取得した1銘柄で100万円の利益を上げることを今年の目標の1つにしていました。2回目の売却時点では黄色信号でしたが、期待を大きく上回る結果となりました。
ちなみに、当選したすべての株(800株)を11/13に売却していれば900万円超の利益だったわけで、もったいないことをしたと頭をよぎりましたが、ここまで持ち続けることができたのは100株だけで心理的負担が軽かったからだと思っています。おそらく、全株を持ち越していたとしても、トランプショックでのパニック売りか、9月からの上昇で段階的に売却し、11/13まで800株を持ち続けることはできなかったと思います。
セカンダリーについて
キオクシアについてはセカンダリーについては何も考えておらず、参戦しませんでした。
しかし、株価が順調に推移していく様子を見て、今度チャンスがあったらセカンダリーにも参戦してもっと稼ぎたいと考えていました。
残念ながら、これが後のJX金属やテクセンドフォトマスクでの失敗へ繋がることになります。
今後に向けて
100株だけ残すタイミングを当初の予定の2,800円(2025/2/27)にしていれば、40万円弱多く利益を上げることができました。
欲張ったために、ロックアップ解除を警戒して売却した2025/6/13までの4ヶ月弱もの間資金を拘束させただけでなく、利益を大きく減らしてしまいました。
実際の動きを見て戦略を変えるのは悪いことだとは思いませんが、撤退するラインを引いておくべきでした。(後のセカンダリーでの失敗にも当てはまることですね)
12月にはSBI新生銀行のIPOが控えています。仮条件を受けても全力参加となれば、初値次第ではありますがセカンダリーにも参戦する可能性が高いと考えています。失敗ばかりしていますが、今度こそは同じ失敗を繰り返さないようにしたいですね。
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