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IPO評価とスタンスについて

IPO投資と聞くと、どうしても「初値がどれくらい上がるか」に注目が集まりがちです。
ですが、私自身はIPOの評価を初値の上昇率だけで決めることはしていません
ここでは、私自身がどこまで真剣に参加するかを判断するために、独自の評価基準を設けています。

目次

評価は初値予想ではなく「参加スタンス」

私のIPO評価は、銘柄の将来性や短期需給をもとに「どの程度本気で参加するべきか」を決めるための指標です。
評価の高さと初値のパフォーマンスは、必ずしも一致しません。
「A評価だから絶対に高騰する」「D評価だから必ず公募割れする」ものではないと考えています。

評価の4段階

私の基準では、IPO銘柄をA〜Dの4段階に分けています。
以下は私が実際に運用している評価基準です。

評価参加スタンス内容
A参加可能な全証券会社で申し込む当選確率を最大化し、資金を最優先的に割り当てる
B可能な限り申し込む主幹事+主幹事の委託幹事を優先して余力が必要かつ割当の少ない幹事はスルーすることもある
CSBI+余力不要かつ辞退ペナルティのない証券会社のみ申し込む積極的には参加しないが、低リスクで狙う
DSBI証券のみ申し込みチャレンジポイント目的で実質はスルー銘柄

このように、評価はどの程度リスクを取って参加するかを示すものです。

上場後の値動きも考えて参加する

私が参加、不参加を決めるときには、初値だけでなく上場後の株価推移も重視しています。特に大型案件では、初値が安値となり、その後はロックアップ解除まで安定して上昇する銘柄が少なくありません。

たとえば、

  • ソシオネクスト
  • KOKUSAI ELECTRIC
  • 楽天銀行
  • キオクシア
  • JX金属

こういった銘柄は、多くのブログやメディアで厳しい評価が目立ちましたが、私は積極的に申し込みました。
実際に、これらの銘柄は上場後、順調に株価が伸びていきました。
キオクシアは初値こそ小幅に公募割れしましたが、その後の伸長はご存知の通りです。
JX金属は短命に終わり、執筆時現在(2025/7/4)も公募価格を下回ってしまっていますが、公募価格を大きく上回ったタイミングもありました。
そのため、大型案件では初値売りではなく上場後しばらく保有することが多いです。売却タイミングについては場を改めてお話できればと思います。

重視するポイント

私は主に以下のポイントを重視しています

・割安感(PER、PBR)
市場別・業種別のPERや同業他社と比較して判断しています。
市場別・業種別のPERは東証が毎月統計資料を公開しています。

・業績
増収増益が続いているかどうかをまず見ています。特にグロース銘柄では、上場後の業績予想で高伸長が続く見込みかどうかを重視しています。増収増益傾向で更に割安感があれば高く評価します。
その一方で、赤字上場や減収減益は厳しく評価しますが、市場や業態によっては横ばい傾向であってもある程度の評価をつけることがあります。

・ロックアップの条件(1.5倍での解除があるか)
とにかく公開価格比1.5倍での解除があるかどうか、これに尽きます。2023年までは堅調な初値が見込まれる銘柄は1.5倍の攻防が見られましたが、最近は1.5倍まで遠く及ばずの初値をつけた後、大した高値もつけずに推移する銘柄が多くなっていると感じています。

まとめ

私のIPO評価は、自分がどれだけ積極的に参加するかを決める基準です。
あくまで私自身の視点と経験からの判断であり、すべての投資家に当てはまるものではありません。
それでも、この評価基準が何かの参考になれば幸いです。

IPO投資はシンプルに見えて判断が分かれる世界だと思います。
私自身、これからも試行錯誤を続けていくつもりです。

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