本日、ロイター通信がTOPPANホールディングス(7911)の連結子会社で半導体用フォトマスクメーカーであるテクセンドフォトマスクが年内のIPOを目指して9月初旬にも金融庁に有価証券届出書を提出すると報じました。上場時の時価総額は3,000億円を目指している模様です。
ちなみに、テクセンドフォトマスクは2024/11/1に「トッパンフォトマスク」から社名変更していますので、旧社名の方で覚えていたり、馴染みがあったりという方もいらっしゃるかもしれません。
報道によれば、主幹事は野村證券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、BofA証券が担当します。
また、新株の発行と既存株主であるインテグラル(5842)が保有株の一部を売却する見通しです。
IPO投資の観点では、売却するとされているインテグラルは投資ファンドを運営していますので、ロックアップの解除条件は要注目です。報道通りであれば、売却はインテグラルのみであるため、上場後も継続してTOPPANホールディングスの連結子会社となる可能性があります。
9月下旬にも東証から上場承認を受ける可能性があるとされており、その場合の上場時期は10月下旬~11月上旬になると思われます。
市場調査会社QYリサーチによると、フォトマスクの2023年世界シェアは、TOPPANホールディングスとしてではありますが12.5%となっており世界第2位です。
現時点では、過去のキオクシア(285A)やKOKUSAI ELECTRIC(6525)のように評価が分かれる案件になると予想しています。私は、これらの銘柄に積極的に参加して利益につながった経験がありますので、同じように参加したいと評価できる案件になることを期待しています。
もちろん、キオクシアやKOKUSAI ELECTRICで儲かったからこちらも大丈夫だろう、ということではなく、新規上場が承認された際には目論見書のみならず、フォトマスク関連企業である大日本印刷(7912)やHOYA(7741)、エスケーエレクトロニクス(6677)、日本フイルコン(5942)といった企業との比較・分析をした上で評価いたします。
やや気が早い話ですが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券も共同主幹事を務めるということで、三菱UFJ eスマート証券(auカブコム証券)への委託も期待が高まります。
スケジュール等の詳細が発表され次第、改めて記事を作成いたします。